PRESIDENT

理事長からのメッセージ

理事長所信

【はじめに】

「我が日光市における青年の運動は、先輩諸兄のたゆまぬ努力と困難に立ち向かってこら れた英知と勇気と情熱によって礎が築かれ、1973年に設立した日光青年会議所と19 81年設立の今市青年会議所は互いの意識を共有しながら、このまちに対する思いと活動 の躍進を誓い、2012年1月1日をもって新しい青年会議所として歩み始めました。

「雄大にそびえ立つ日光連山のふもとに広がり悠久の歴史・文化・自然に恵まれた日光 の地において愛する地域の発展に尽力してきた日光JC38年の歴史と今市JC31年の 歴史を紡ぎ併せ真に地域に必要とされる青年会議所として未来を照らす日の光となるべく ここに新たに社団法人日光青年会議所の設立を宣言する」この設立宣言文の一文にもある、 地域に必要とされる青年会議所となるべく、日光青年会議所が地域にとって価値ある組織 で在り続けるために、代々と受け継がれてきた歴史を絶やすことなく青年の運動を邁進し てまいります。

【青年会議所運動を継続するために】

青年会議所の運動とは、地域をより良くするために市民の先導となりアクションを推し 進めていくことです。その運動を継続していくためには人材が必要不可欠であり、組織と しては一定規模の会員数を維持できなければ活動はおろか衰退へとつながります。さらに、 40歳で卒業を迎える条件が定められているため、会員は常に増やし続けていかなければ なりません。

会員の拡大活動は青年会議所の根幹を支える重要な役割であり、数は力に変わり組織を 強くしていきます。青年会議所の活動や運動を継続していくためにも、会員一人ひとりが 会員拡大に対する意識を日々持ち続け、積極的に入会を勧める活動を展開していきます。

昨年は、会員拡大の一環としてOB・シニアクラブの先輩方と交流会を開催させていた だきました。こうした交流会では、アカデミー会員は先輩方との関係を築く機会となり、 拡大対象者には入会に結びつく有効な機会となります。もう一つ、他団体との関係を今一 度築く機会も必要です。ここ数年、他団体との連携した事業は開催しておりませんが、共
に地域をより良くすることを目標にしている他団体と連携することは、それぞれの特性が 発揮できるなど地域に波及できる効果は大きなものとなります。地域社会をより良くして いくためにも他団体との連携した取り組みを積極的にチャレンジしてまいります。

【地域で輝く人材へと成長する】

近年、アカデミー会員と称される入会の月日が浅い会員の比率が高くなっています。そ の結果、知識や経験よりも期待ばかりが先行してしまい、アカデミー会員に対して大きな 負担をかけています。組織全体のバランスを保ち、組織力を高めるためにもアカデミー会 員に対しての研修は急務となります。青年会議所が掲げる理念や行動規範、活動や運動を 進めていくうえでのプロセスを理解する根本的なことから、会員一人ひとりが地域の担い 手であるという意識の醸成と、様々な学びの機会から資質の向上やスキルの習得、品格あ るリーダーシップを発揮できる人材へと成長していくための人材育成を行っていきます。

そして、私たちは仕事や家族と過ごす時間の合間を縫って、会員自らの会費により活動 を行っております。限られた時間と会費の価値を改めて考え、活動を効率よく進めていく 工夫と費用対効果を考えた事業構築を行っていくことができるよう努めてまいります。

【新たな価値の創造】

少子化が加速するとともに、世界でも類を見ない超高齢社会となり、地域に対する課題 は山積しております。人口の減少や流出によって若い女性の減少を表す指標では2040 年までに57.9%も減少すると予測されています。さらに、日光市の総人口の推移では、 毎年1,000人ずつ減少し続け、2040年には現在より2万人が減ることとなります。 こうした人口構造の変化が与える影響は、地域経済の規模縮小から消費の低迷や、さらな る人口の流出にもつながり、地域への影響が顕著に現れます。日光市でも定住者の確保に 苦戦しているのが現状であり、今後も他県や他地域への人口流出、人口減少が進むことで 定住人口の減少は加速していくと考えられます。

日光には世界に誇れる観光資源や豊かな自然があります。それらの豊富な資源やまだ見 ぬ資源、すなわち可能性を秘めている資源を活かし、新たな産業の創出につなげていきた いと考えます。地域資源を活かした新たな産業を基軸に、雇用の創出や若者の起業に結び つけ、移住・定住促進のための運動を展開してまいります。

さらに、日光JCでは世界に誇れる観光資源を活かした事業を展開しております。閑散 期の観光客増加を図る事業として25年前に始まったライトアップNIKKOは、秋の夜 長にたたずむ世界遺産「日光の社寺」を照明で彩り、幻想的で静寂な空間を演出すること で訪れるひとを魅了してきました。

本年で四半世紀を迎えるライトアップNIKKOを観光コンテンツとして確立し、国内のみならず国外からの交流人口の増加に寄与してまいります。

【政治を身近なものに】

地域をより良くするためには市民が政治に対する意識を高め、自主的に様々な問題解決 に取り組んでいくことが必要です。しかし現状は、政治が市民にとって関わりが薄い、縁 遠いものになりつつあることも否めません。

2015年に開かれた栃木県議会議員選挙の投票率は46.93%という結果から政治 に対する関心度がわかります。このような結果を引き起こしている原因は、政治そのもの の分かりにくさにもありますが、市民が政治を「身近なもの」として捉えることのできる 機会が極端に少ないことや政治に市民の声が届かないことに起因しているものと思われま す。こうした現状に対し日光青年会議所では、選挙の公示(告示)前に、立候補予定者を パネリストとして迎え、それぞれの考える政策について討論していただく機会に市民参加 を求める事業を開催しております。さらに、公職選挙法の改正により2016年から選挙 権年齢が20歳から18歳へ引き下げられたことから、未来を担う若者を対象に、政治を 身近に感じ、意識を高める事業を展開してきました。しかし、投票率の向上には至らず、 昨年開かれた日光市長選挙の投票率は59.87%、日光市議会議員選挙の投票率は59. 82%と低く、前回比で約3パーセント低下しました。その中でもとくに、若年層の投票 率が極めて低く、政治に対する意識の低下が顕著に表れています。

こうした結果を踏まえ、地域の未来を担う若者たちが政治に関心が持てる社会の構築、 さらに地域をより良くしていこうという意識が高められる運動を推進してまいります。

【子どもたちの未来のために】

子どもたちがこれから生きる時代は、グローバル化の波を踏まえた2020年から始ま る大学の入試改革を始め、学校教育の変化やAIの進化が急激に起こると予測される20 45年問題のシンギュラリィティなど、私たちが経験してきた時代の流れとは大きく変わ ることが予想され、生き方や働き方、生活習慣に大きな変化が訪れると懸念されます。さらに、深刻な問題である虐待や育児放棄、いじめによる自殺や不登校など、悲しい出来事 が後を絶たず、そのような状況下で暮らす子供たちの成長が決して健全であるとは言えません。

私たちが育ってきた環境でも子どもを取り巻く問題は身近にありましたが、これらの問 題が深刻化するか、取り返しのつかない結果になるかということに関しては、現在の社会 環境に大きな問題があるのではないかと考えます。一昔前では大家族だったことや、地域 関係が濃密だった環境によって抑制できていましたが、現在では核家族や地域関係の希薄 化など、地域社会の環境が大きく変化したことで、子どもたちに対する問題を未然に防ぐ
ことができず、深刻化しているように思えます。

未来を担う子どもたちを豊かな社会で暮らしていける環境に導いていくためにも、地域
社会の一人ひとりが問題に対しての意識を高めていくことが必要です。そして、子どもた ち自身が、自らに限界を決めず、壁を乗り越えようと挑戦し続ける諦めない心を持ち、人 を思いやれる優しい心を育み、これからの社会を生き抜いていくための「生き抜く力」を 醸成できるよう青年会議所の運動を推進してまいります。

【組織拠点として】

効果的な情報発信は、運動を展開するうえでカギを握る役割です。綿密な計画に貴重な 時間とお金をかけ、良い事業を開催しても集客につながらなければ運動の波及効果は薄れ てしまいます。情報が明瞭でわかりやすく質の高いものになっているか、確実に伝わる方 法を選択しているか、情報の質と、伝わる方法をしっかり考えていくことが必要です。

既存のホームページやソーシャルメディアを駆使した情報の発信以外にも、活動や運動 の価値を高めていける効果的な情報発信を模索していくと同時に、私たちの活動や運動を、 幅広い層の方に支持をいただくためのブランディングもしっかりと行い、ファンを増やし ていきたいと考えます。さらに、集客への検証も忘れてはなりません。どの媒体が効果的 であったか、または効果的ではなかったか、突き詰めて検証していくことが重要となりま す。

情報の発信と同様に重要な役割が組織の拠点として運営を行っていくことです。総会や 諸会議、各事業への積極参加の向上に努め、各委員会との連携を図り、盤石な組織運営を 確立してまいります。

【SDGsが未来を変える】

SDGsとは、「持続可能な開発目標(Sustainable Developmen t Goals)」のことです。社会が抱える問題を解決し、世界全体で2030年を目指 して明るい未来を作るための17の目標と169のターゲットで構成されています。SD Gsの達成を目指すためには、企業や行政、市民一人ひとりが経済成長・社会問題の解決・ 環境保全に対して意識を高めていくことが必要です。日光青年会議所では、それぞれの活 動や運動展開とSDGsを結びつけ、17の目標達成に寄与してまいります。

【結び】

青年会議所で活動をともにした先輩は、時を同じくして活動をしていた人たちとのつな がりや青年会議所で培った経験を活かし、卒業を迎えた今でも地域をより良くするために自らが先導となり市民運動を広げています。

そのような先輩方の輝いた背中を夢中で追い続けるうちに、気付けば私も青年会議所の
活動に力を注ぐようになっていました。時が経つのは早く青年会議所の門をたたき12年 が経ちました。これからは自らが先導となり、日光青年会議所が地域にとって価値ある組 織で在り続けるために全力を注ぎ、豊かな自然や世界に誇る文化遺産、優れた地域資源を 有するこの地域を次の世代、更に次の世代に残せるよう地域の課題解決に向けて全力で取 り組んでまいります。そして未来を担う子どもたちのために、地域をより良い社会へ導き、 「ひとが輝き、地域が輝く」日の光溢れるまち NIKKOを創造してまいります。

一般社団法人日光青年会議所2019年度 理事長 廣田博弥

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